花粉症や痒み止めなどで抗ヒスタミン薬を処方することは多いのですが、
この「抗ヒスタミン薬」と言うのは本当に多くの種類があります。
その中から患者様の生活スタイルなどを考慮しながら
ベストな薬を決めていきます。
抗ヒスタミン薬で最も出現しやすく、患者様を悩ませる副作用は「眠気」です。
仕事や育児、運転をする人などにとって眠気というのは大敵だと思います。
最近では第二世代と言われる、眠気が出にくいタイプが主力になりました。
(第二世代でも薬剤によっては運転しないようにと説明書きがあります。)
⇨ちなみに第一次世代の抗ヒスタミン剤とは
抗ヒスタミン薬のうち、1982年以前に発売されたもので、
レスタミン、ベナ、ドリエル、ポララミンなどと言った薬があります。
眠気が強いのが最大のデメリットです。
実は2010年に発売された抗ヒスタミン薬「ザイザル」以来、
久しぶりに新規の抗ヒスタミン薬が発売されました。
2016年11月に発売された「ビラノア」という薬です。
ビラノアの効果
1、アレルギー性鼻炎
2、湿疹・皮膚炎のそう痒(=かゆみ)
3、蕁麻疹
4、皮膚疾患のそう痒
5、皮膚そう痒症のそう痒
このように他の抗ヒスタミン薬と同様に、花粉症や蕁麻疹・かゆみなどに効果的です。
最大のメリットは・・・
薬の血液中の濃度が1時間でピークになり、
とにかく効き目が速くあらわれるのが特徴です。
さらに現在使われている抗ヒスタミン薬のなかで、
副作用である「眠気」が起こりにくいとされています。
そして、1日1回の内服で良いということもメリットだと思います。
忙しい朝に飲み忘れもなくなりますし、薬の管理が楽になりました。
ですが、空腹時でないとダメ
食事の影響を受けて効き目が低下してしまうため、
食前1時間と食後2時間の計3時間は服用を避ける必要があるので
就寝前に内服する方が多いです。
ですが、意外と就寝前まで食べていることが多く、
タイミングが合わず内服できないという方もいらっしゃいます。
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