「ワセリン」はドラッグストアなどで手軽に購入できるので多くの方が使用したことがあるかもしれません。
実はワセリンにもいくつか種類があって、使用目的も異なります。
ワセリンは、乾燥肌・アトピー・リップクリーム…など
全身に赤ちゃんから高齢者まで安心して使用できます。
ワセリンは薬の種類としては「皮膚保湿剤」に含まれます。
皮膚の水分が失われないように覆う作用を主としています。
ワセリンには以下のような種類があります。
1、黄色ワセリン
2、白色ワセリン
3、プロペト
4、サンホワイト
「1から4」の順に品質(純度)が高くなります。
「1から4」の順に柔らかくなります。
●黄色ワセリン
その名の通り、黄色のワセリンです。
ワセリン4種類の中で一番純度が低く、不純物の含有量が多いです。
安価で手に入りますが、敏感肌やアトピー体質、赤ちゃんにはかぶれやすいです。
●白色ワセリン
黄色ワセリンの純度を高めたものです。
安価ですし、純度にこだわらなくて良い場合は白色ワセリンが使用されることが多いです。
白色ワセリンは原料の石油から精製されたワセリンから不純物を取り除いたものになります。
ですが微量に不純物(ベンゼンなど…)が残っています。
●プロペト
白色ワセリンの純度を高めたものです。
目の周りなどのデリケートな部分にも使用できるので、眼科用のワセリンとして知られています。
当院でもよく処方しています。
●サンホワイト
プロペトの純度を高めたものです。
徹底的に不純物を取り除いているので、プロペトでも刺激を感じたり、肌に合わなかった場合に使用されます。
サンホワイトは保険適用外なので処方はできません。
☞ちなみに「ヴァセリン」と「ワセリン」は別物です!
ヴァセリンは海外の会社の商品名であり、黄色ワセリンです。
医療用では処方されませんし、化粧品として扱って販売されています。
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